最近、Webのつながりを活用したハンドメイド・クラフト作品の販売が盛り上がってきているようです。
その中で、特に人気なのがEtsyというサービス。スッキリとしたデザインに、ありそうでなかった運営・販売方法がうけて、どんどん伸びている注目のサイトです。
Etsyとは?
Etsyは、アメリカ発の、ハンドメイド専門ネットショップのような、SNSのようなWebサービスです。
ちなみに発音は「エッツィー」だそうです。「キャーのび太さんのEts…」どうでもいいですね。はい。
Etsyの掲げているミッションは「人がモノを作って生計を立てることができるようにし、製作者と購入者をもう一度つなぎあわせること」で、ビジョンは「新しい経済の仕組みをつくり、よりよい選択肢を示す」こと。
ということで、いままでeBayや、独自のネットショップ、もっと言えばクラフトフェア的なイベントやギャラリーで「ハンドメイド作品」を売っていた人・買っていた人を、Web上で繋げようというコンセプトのようです。
はたしてWebで繋がるのか?
正直「ハンドメイド作品」みたいなアナログ寄りの活動って、Webでは難しい分野のような気がしています。工業製品と違って「作っている人」や「作品の質感」「作品との出会い・フィーリング」などが重要な要素となるからです。
だから、こういうサイトがリアルの体験に勝てるかというと、まだまだ難しいんじゃないかとも思います。
しかし、Etsyは上記のような大きな目標を掲げているだけあって、いろんな「作品/作家との出会い」を模索しているようです。
詳しい説明は後述のリンク先に任せるとして
- Etsy Community
- ビデオチャットなどを活用して、ワークショップ的なことを行い、作家と買い手がつながる
- Colors
- 好みの色から作品を探す
- Gift ideas for Facebook Friends
- Facebookの友達のプロフィールからおすすめ作品を探す
- Find Gifts
- Amazonなどの購買履歴をもとにおすすめ作品を探す
- Shop Local
- 自分の住む地域のお店から探す
- Treasury
- 宝探し的に探す
などなど、なんだか面白そうな機能がそろってます。
ここで休憩にPVをどうぞ
Etsyの掲げる「見つけ出す」活動の一つだと思うのですが、vimeoで作家紹介などのPVを公開しています。これが、むやみやたらにかっこいいです。
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Etsyは、作品以外にも材料・道具や、ハウツー本の販売もできるようです。
↑は道具屋さん。メジャーのサスペンダー最高。
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バイク野郎だそうです。渋すぎる!!
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木工の人も一応いました。ジョブズ風のおじさん。
でもでも!ホゾがちょっと緩くない!?(余計な心配)
で、売れているみたい
です。
登録者も世界中から集まり、記事投稿時で1200万人。売上も数年で爆発的に上昇しています。こんなにすごいよ自慢のページ
サイトを見ただけで運営センスが良いということが分かりますが、実際にかなりうまく回っているんですね。
Etsy、これからも注目したいサイトです。
Etsyをもっと知りたい方へ。
記事を書くのに参考にさせてもらったサイトや、もっと具体的な使い方の解説などをリンクしておきます。
概要の解説
自分の作品を売りたいクリエーター集結 手作り品のマーケット大盛況| nikkei BPnet 〈日経BPネット〉
Etsyで買いたい
世界のハンドメイドが集結「Etsy」で買い物をする方法 | nanapi [ナナピ]
Etsyで売りたい
ビジネス・運営的な視点
Etsyが創るEコマース 3.0「Discover」と「Engagement」がソーシャル時代のスタイル
日本版Etsyと呼べるようなサイト
タイトルでEtsy系としたのは、このためです。
Etsyは面白いサイトですが、やはりまだ日本人には対応しきれていないため積極的に利用する気持ちにはなれないかもしれません。
探してみると、日本にもEtsyに影響を受けた(と思われる)「ハンドメイド作品のWebマーケット」が結構ありました。そのなかで、特にEtsyのコンセプトに近い運営をしていると感じた2つのサイトを紹介します。
じつは、両方とも知り合いつながりで発見したサイトです。さすが、お二人ともサイト選びに関してもセンスがいいです。
TSUCURU
サイトデザインだけでも惹かれますが、運営方法も良い感じです。
活動を始めたら出品しようか、とけっこう本気で考えるほど。
ここに出品しているMetal NEKOさんは、僕の学校の先生だった方です。かっこ良くて、温かみのある鉄の作品達です。ぜひご覧ください。
iichi
サイト名はEtsyを意識しているのでしょうか?
そこらへんは謎ですが、こちらも素敵なサイトです。
松本クラフト推進協会が協力しているだけあって「手仕事・工芸・クラフト」という雰囲気が強く出ています。
こちらに出品しているChiffoN*さんは、以前お店を紹介したこともある学校で出会った友達です。こちらも是非どうぞ。
おわりに
自分の作品の販路としても、とっても気になるWeb販売サイト達。
やっぱり一番は直接会って買ってもらうことだと思いますが、こういう新しい販売の形が増えていくのはワクワクします。Etsyにはぜひ日本版にローカライズ(言語以外の仕様も含め)して欲しいですね。
また、実際に出品している方の感想や、「他にもこんなサイト/販売方法があるよ」って教えてもらえたら嬉しいです。